IEC 61724-1:2017 解説

2017年2月にリリースされた太陽光発電モニタリング・評価についての国際規格(IEC 61724-1:2017)です。
この日本語訳、要約はあくまでも参考です。
このページより引用したりせず、原文を入手の上、内容をご確認下さい。入手先はこちら
現在日本語訳はありません。

CLASS A 規格に準拠した日射計はこちら
この規格に則った機器については、当社にお問い合せ下さい

概要

この規格は、太陽光発電(PV)システムのモニタリング・評価をする場合に、要求目的により、測定方法、測定機器、校正・計算方法などを示している規格です。
この規格に則り、計測評価する事により、国際的に認定された評価となります。

タイトル

太陽光発電(PV)システムの性能監視の要件を定義している
さまざまなPVモニタリングシステムの選択肢のガイドとなります。

内容

  1. Scope
  2. 参考
  3. 定義
  4. モニタリングシステム分類
  5. 全般
    1. 測定の不確かさ
    2. 校正
    3. 規模(必要数)
    4. 消費電力
    5. ドキュメント
    6. 検査
  6. データ収集タイミングと報告
  7. 測定パラメータ
    1. 要件
    2. 日射量
      1. 現場における日射量測定
      2. 概要
      3. PV面(傾斜面)日射量
      4.  全天日射量
      5. 日射量のセンサー
      6. センサー設置場所
      7. センサー取付方法
      8. センサーメンテナンス
      9. その他の測定
        1. 直達日射量
        2. 散乱水平日射量
        3. PV面日射量(集光PV)
        4. 分光日射量(集光PV)
        5. circumsolar ratio(集光PV)
    3. 衛星リモートセンシングによる日射量推定
    4. 環境因子
      1. PVモジュール温度
      2. 気温
      3. 風速、風向
      4. 汚れ(soiling)
      5. 降雨
      6. 積雪
      7. 湿度
    5. トラッカーシステム
    6. 電気的な計測
    7. その他のシステム要求事項
  8. データ解析とQC
  9. 計算パラメータ
  10. PVシステムのパフォーマンス計算法
  11. データフィルターリング

モニターリング分類の要約

モニタリングクラスは、モニタリング要求目的により、分類されます。
センサー数の数はPVシステムの規模により、決まります。

スクロールすることができます

クラス分類 CLASS A CLASS B CLASS C
モニタリング精度
基本的性能評価
性能保証報告書  
システム損失解析  
電気系統相互評価    
故障点標定    
PV技術評価    
PV劣化測定    

モニタリング要素(気象関係)

スクロールすることができます

項目 CLASS A CLASS B CLASS C
モニタリング精度
サンプル周期 3秒 1分 1分
保存周期 1分 15分 60分
全天日射計  
PV面日射計
PVモジュール温度  
気温
風速  
風向    
汚れ ○(2%以上損失の場合)    
降水    
積雪 必要時    
湿度  必要時    

センサーの数

スクロールすることができます

システムサイズ 気象センサーの数 PVモジュール温度
電気計測の数
0-5MW 1 6
5-40MW 2 12
40-100MW 3 18
100-200MW 4 24
200-300MW 5 30
300-500MW 6 36
500-750MW 7 42
750MW- 8 48

全天日射計/PV面日射計/温度計/風向風速計の要求精度、校正間隔

スクロールすることができます

種類 項目 CLASS A CLASS B CLASS C
日射計 熱電堆式日射計 2ndry standard 1st Class 指定無し
設置傾斜角度精度 1.5°
設置方位角度精度
再校正 1年 2年 製造者推奨間隔
清掃 毎週 必要時
結露防止ヒータ 年間7日以上発生する場所 年間14日以上発生する場所  
ファン(結露防止) 必要時
PVモジュール温度 校正 2年 製造者推奨間隔
気温計 校正 2年 製造者推奨間隔
風向・風速計 校正 製造者推奨間隔 製造者推奨間隔 製造者推奨間隔

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