CVS-HMP155D/A/E
温湿度センサー(CVS-HMP155D/A/E)

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概要

CVS-HMP155湿度温度プローブは、信頼性の高い湿度温度計測を行います。厳しい屋外での使用を目的として設計されています。

特長

  • 優れた長期安定性
  • 高湿環境に強い加温湿度プローブ(オプション)
  • ドリフトを抑えるケミカルパージ機能
  • USB接続可能
  • IP66レベルの全天候型防水構造
  • 追加温度プローブ
  • 選べる出力タイプ、電圧、RS-485、Pt100(温度のみ)

HMP155シリーズは湿度計測には高分子薄膜フィルムセンサ、温度計測には厚膜抵抗センサー (Pt100)を用いており、各センサーはプローブ先端の焼結PTFEフィルターによって保護されています。
CVS-HMP155のDタイプは温度がPt100Ω4線抵抗出力タイプ、Aタイプは温度がアナログ電圧出力タイプです。どちらも湿度出力はアナログ電圧出力です。

加温タイプは周囲湿度より常に低く湿度を保ち、プローブの結露の危険を軽減します。出力は露点となります。

以下のオプションにより、幅広い環境で経済的な計測が可能になっています。

  • 気象用・安価簡易タイプはこちら
  • 工業用・4-20mA出力タイプはこちら

オプション

加温湿度プローブ(高湿環境での安定した測定)

追加温度プローブ(加温湿度プローブ使用時の相対湿度、温度出力に必要)
ケミカルパージ(高温で化学物質を定期的に除去)
露点温度など演算値の出力
RS-485出力
気象庁検定(湿度センサーのみ) 気温検定付きはここ

計測

スクロールすることができます

シェルター 野外での測定では、直射日光を遮光するシェルター(通風筒が必要です。電源のある場所では強制通風筒(ステンレスタイプもあり)、電源のない場所では自然通風シェルター(大)を推奨します。
複合計測 他の計測要素と一緒に測定するデータロガー
6chまでの測定には、C-CR800/850シリーズ
6ch以上200chくらいまで、C-CR1000Xシリーズ
単体計測 小型ロガー
温湿度2chの測定には(単体での計測)
PC計測 またはPCで計測することも可能です(USB使用)
この場合、計測用ソフトCLOADを推奨します。

解説

スクロールすることができます

加温プローブ 湿度センサーを常時周囲温度より、2,3℃高く保つことにより湿度センサーチップへの結露を防止して、湿度温度から正確な露点温度を測定します。高湿度環境下で有効です。加温された露点温度はオプションの温度センサーの使用により、相対湿度を計算します。
ケミカルパージ センサーをヒータにより加熱(200℃まで)することにより障害となる化学物質を蒸発させ、センサーの精度を維持します。インターバルまたは強制的にONにできます。パージ中の6分間は出力が固定されます。
X-HEAT
(センサー加熱)
センサ加熱は、わずかな温度差でも水分がセンサに結露する高湿度環境での使用にお勧めします。センサ加熱により、湿度センサの結露からの回復スピードが速くなります。
追加温度センサー 1) フィルターの外に温度センサーを取り付けることができるので正確な気温(温度)測定が可能になります。
2) 加温プローブ使用時に相対湿度、温度を出力する場会は必ず、追加温度センサーが必要になります。
RS-485出力 Aタイプ:アナログ出力とともに、RS-485出力可能
Eタイプ:RS-485出力専用
Dタイプ:一時的にRS-485出力するモードがあります。
付属カバー(白) 製品に添付される白い保護カバーの使用方法はこちら

仕様

スクロールすることができます

相対湿度 測定レンジ 0~100%RH
出力 0~100%RH/0-1/5/10VDC
精度(@+15-25℃) ±1%RH(0-90%)
±1.7%RH(90-100%)
応答時間

20秒(20℃において63%応答)


60秒(20℃において90%応答)


(焼結PTFEフィルター使用時)

湿度センサ

HUMICAP180R2:耐候性が高い


HUMICAP180R2C:耐候性が高い(加温用)

スクロールすることができます

温度   CVS-HMP155A CVS-HMP155D CVS-HMP155E
試験成績書 付属
納期 納期2週間 納期2週間 納期2週間
測定レンジ -80~+60℃
出力レンジ

-40~+60℃


-80~+60℃

出力スケール 0~1/5/10VDC 4線式抵抗 RS-485
精度(@20℃) 0.17℃ 0.13℃ 0.12℃
温度センサ Pt100 IEC751 1/3 ClassB

スクロールすることができます

演算式 項 目 単 位 出力レンジ
露点・霜点温度(Td/f) -60~+60℃
露点温度(Td) -60~+60℃
混合比(X) g/kg 0-200g/kg
湿球温度(Tw) 0~60℃

スクロールすることができます

通信設定   項 目 内 容
RS-485
(A,Eタイプ)
通信方式 2線式
初期通信設定 4800/E/7/2 フロー制御無し
通信速度 300~19200BPS
通信設定 Data 7/8 STOP 1/2
Parity N/O/E
終端抵抗 120Ω推奨
USBサービスポート
(Dタイプ)
通信方法 COMポートをエミュレート
ターミナルソフトにて設定
初期通信設定 4800/E/7/2 フロー制御無し
エコー なし
電源 USBポートより
ドライバー Windows 10,11対応 ダウンロード

スクロールすることができます

配線 ピン番号 標準ケーブル色(* 延長ケーブル色(* CVS-HMP155A/E CVS-HMP155D
常 時 通 常 サービスモード(注2
1 赤白 温度出力+(ch1) Pt100 A
2 緑白 RS485-B 湿度出力 RS485-B
3 黄白 AG(信号G) Pt100 B
4 湿度出力+(ch2)
または演算値出力
Pt100 a
5 Pt100 b
6 RS485-A AG RS485-A
7 黒白 Vcc(電源8-28VDC)
8 GND(電源-)

(注1)ch2出力は演算値を割り当てることも可能(出荷時オプション)
(注2) サービスモードへは、本体スイッチにて移行
(注3)CVS-HMP155Aの場合に電源と信号はアイソレートすることを推奨します。アイソレートしない場合、最大0.8℃程度のノイズが乗る場合があります。
(注4)  ケーブル色は弊社にて延長している場合、色が変わるのでご注意ください。

スクロールすることができます

電源仕様 出力 0~1V, 0~5V, 0~10V 選択
RS-485
供給電圧 7~28VDC
0-5V出力時
供給最低電圧

0~1V出力時またはRS-485出力 7V


0~5V出力時または加温プローブ 12V


0~10V出力時、ケミカルパージまたはXHEAT 16V

消費電力

<3mA @ 0-1V出力時


<3.5mA @ 0-10V出力時


<4mA @ RS-485出力時

ケミカルパージ
消費電力
最大110mA
加温プローブ付
消費電力
最大150mA
立ち上がり時間
(プレヒート時間)

電圧出力 2秒
RS-485 3秒

(注)出力電圧は出荷後設定可能

スクロールすることができます

一般仕様 接続端子 M12 8ピンコネクター
ケーブル長 3.5、5、10、30m
ケーブル被覆 PUR(ポリウレタン)
ワイヤー AWG26
追加温度プローブケーブル長さ 2m
追加温度プローブ材質 ステンレス
フィルター 焼結PTFE(テフロン)
ポアサイズ:0.2μm
ハウジング ポリカーボネート
ハウジングクラス IP66
重さ

プローブ 86g


3.5mケーブル 159g


30mケーブル 1260g

動作温度 -80~+60℃
保存温度 -80~+80℃

プローブサイズ / 追加温度プローブ

付属防塵、遮水カバーの使用法

屋外でこのセンサーを利用する際には、コネクター接続部分を
ほこりや雨水、氷などから保護します。

白いカバーの小さい方の穴からケーブルを通して、コネクターをセンサーに接続します。

白いカバーをセンサーにかぶせて、コネクターを保護します。

電流計測について

電流信号を出力する変換器には、4線式と2線式があります。

スクロールすることができます

4線式 2線式
4線式では、電源2線と信号2線が分かれています 2線式では、供給電源の消費電流がそのまま電流信号(4~20mAなど)になります。
※ <注意>端子の並び方、呼び方は機種によって異なります。