CJB-WBGT1
WBGT(熱中症指標)計測システム

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概要

学校での屋外活動、屋外スポーツ、屋外労働など夏季屋外で活動する際に熱中症にならないために指標となるのがWBGTです。WBGTは以下の解説で述べているように、黒球温度、乾球温度、湿球温度の組み合わせで表わされる温度指数です。その温度指数から、屋外活動の適不適を判断します。

WBGTは以下で述べるように黒球温度、乾球温度、湿球温度の組み合わせで表わされるものですが、上記のうち、黒球温度と湿球温度は、長期間野外で連続計測することが困難であるため、従来から一般的な気象観測方法からWBGTを求める観測システムをここでは紹介します。

長期観測用のWBGT観測システム

風速計がないタイプ

仕様

スクロールすることができます

型式 CJB-WBGT1
標準センサー

黒球温度計:C-PTWP,C-BB-15cm

気温湿度:CVS-HMP155D

シェルター:CYG-41003

オプションセンサー

風向風速計:CYG-5103又はCYG-3002

日射計:CHF-SR05

データロガー

プログラマブルデータロガー

C-CR800

測定時間 10分毎、任意
計測要素

WBGT(℃)、黒球温度

上記の最高最低値、統計値

オプション

風向風速、日射量

メモリー 200万データ
電源

無電源タイプ:不要(太陽電池)

ACタイプ:AC100V(50/60Hz)

全体寸法・重量

1800H×1200φmm

約20kg

直接WBGTを求める装置

スクロールすることができます

  熱中症指標計(暑熱環境計)

形式名称

WBGT-203A

WBGT-203B

(通信機能・メモリ付き)

測定範囲

WBGT 値:0 – 50℃

気温 :0 – 50℃

相対湿度 : 10 – 90%RH

輻射温度 : 0 – 60℃

測定精度

WBGT 値:±2℃(15 – 35℃)

気温 :±1℃(15 – 40℃)

相対湿度 :±5%(20 – 80%)

黒球温度 :±2℃(15 – 50℃)

機能 アラーム あり あり
メモリー なし あり
通信 なし あり
電源 単四 1.5V 乾電池 (X2本)
重量 約 115g(電池含む)
付属品

・携帯用ケース 1本

・単四 1.5V 乾電池 2本

・取扱説明書 1部

・三脚取付アタッチメント 1個

定価 32,000円 49,000円

黒球(黒球温度計)

(温度計は別途、黒球温度計用の玉)
 室内熱環境、WBGT、黒球温度測定用
 JIS Z 8504:1999 に規定された150mmの黒球です。
 シンプルに、黒球のみを提供しますので、データロガーの温度計を差し込んで黒球温度を連続測定が可能です。

スクロールすることができます

大きさ

直径15cmφ

直径7.5cmφ

材質 銅 黒色塗装
付属品 ゴム栓
オプション

Pt温度計

取付金具(約80cm)

単体測定用ロガー おんどとり Ptの場合は、無線式おんどとり
システム用ロガー プログラムロガー(C-CR800)または、(C-CR1000X)

解説

WBGT計(湿球黒球温度)は以下の式で表される

  • 屋外:WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
  • 屋内:WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度

黒球温度は馴染みが薄いが、黒球という球状の銅の球(外側は黒色塗装)の内部に温度計を入れて計測した温度のこと。人体が感じる短波・赤外放射の両方の温度を反映している。
黒球温度の屋外での計測は一般的でなく、長期的な計測方法が確立されていない。

熱中症に関する解説のサイト(環境省) こちら

熱中症予防情報サイト(環境省) こちら

日本体育協会(1994) 熱中症予防のための運動指針

スクロールすることができます

WBGT WBGT計が用意できないときの指標  行動基準 説  明 
乾球温度 湿球温度
31℃以上 35℃以上 27℃以上 運動は原則中止

皮膚温より気温の方が高くなる。

特別の場合以外は運動は中止する。

28~31℃ 31~35℃ 24~27℃

厳重警戒

(激しい運動は中止)

熱中症の危険が高いので激しい運動や

持久走など熱負担の大きい運動は避ける。

運動する場合には積極的に休憩をとり水分補給を行う。

体力低い者、暑さに馴れていない者は運動中止。

25~28℃ 28~31℃ 21~24℃

警戒

(積極的に休養)

熱中症の危険が増すので、

積極的に休憩をとり、水分を補給する。

激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。

21~25℃ 24~28℃ 18~21℃

注意

(積極的に水分補給)

熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。

熱中症の兆候に注意するとともに

運動の合間に積極的に水を飲むようにする。

21℃まで 24℃まで 18℃まで

ほぼ安全

(適宜水分補給)

通常は熱中症の危険性は小さいが、適宜水分の補給は必要である。

市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。