雨雪塩害モニター(C-SRM-600H)

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概要

この装置は、既存の転倒ます式雨量計と組み合わせて、降水の導電率(EC)を同時かつ連続的に測定する計測装置です。
上部にある、従来型雨量計で受けた1ます分の降水は下部にある計測装置に導入され、導電率(EC)センサーにより測定されます。次の1転倒分の降水が導入されると、前の降水は排水されます。この装置により、降水1転倒毎(1パルス0.5mm毎)のECを連続的に測定することが可能になりました。特長は以下の通りです。

  • 連続測定:降雨時に連続的に測定できます。
  • コンパクト:既存の雨量計をはずして、そのまま下に取り付けることが可能特別な台座などが必要ありません(既存雨量計と共用)
  • 省電力:ACタイプとDCタイプがあり、いずれも省電力です。
  • 寒冷地:寒冷地向けに標準でヒータ付となっています。
  • 経済的:従来型の酸性雨測定装置と比較するとローコストです。
  • 留意点:計測は転倒ます式雨量計の排水に連動しています。サンプル降水はサイフォン式に供給排水されるので、サンプル前後の降水は多少混合します。

応用事例

送電線などの塩害管理
海岸近く植栽管理
屋外露出物の塩害管理

その他活用事例

自動車販売の管理、農作物の維持管理、森林施行、鉄道・道路等の維持管理、電力送電線の設計・維持管理、天然記念物や重要文化財等の維持管理、建造物(老朽化等)の維持管理、塩害観測ネットワーク

仕様

スクロールすることができます

測定方法 導電率 4電極法
測定範囲 導電率 0~200/500μS/cm 切替
単位換算計算はこちら
繰り返し性 導電率 ±5%FS
温度補償 0~40℃サーミスターによる自動補償
外部出力 EC 0-1V/フルスケール
同期信号 雨量計のパルス接点
試料量 15.7ml/1転倒雨量
校正 標準液による手動定期校正
推奨校正頻度 1ヶ月1回
洗浄 純水による1日1回自動洗浄
1ヶ月1回程度の純水補充が必要
電源

標準ACタイプ AC100±10% 50/60Hz ヒータ付きはACのみ
DCタイプ  DC12V ±5V両電圧必要 タイマー無し C-CR1000X必要

センサー寿命 一般的な使用環境で1~2年
動作環境 ヒータ無し:凍結しない環境
保存環境 ー10℃以下にならない環境。内部溶液は-10℃で凍結します
内部セルの水は抜くこと
標準添付品 本体、取扱説明書
消耗品 洗浄液
標準EC溶液
交換用センサー
校正に必要な量 標準液 各100cc
洗浄水 約1000cc
取り付け可能な
雨量計(検証済み)
クリマテック製
*上記以外については検証が必要です

計測方法

一般的なロガーでの現地計測

一般のテレメータ装置、データロガーに接続する場合、以下の出力信号が入力できるロガーが必要になります。

雨量の出力:無電圧接点
EC,pHの出力:アナログ0-1V

パルス1ch、アナログ2ch必要になります。
または、小型ロガー ホボロガーを組み合わせることも可能です。EC,pHの出力は、雨量パルス入力後5~10秒後に安定します。イベントトリガー+遅延機能付きのロガーがあると雨量接点にあわせて計測が可能になります。 
24時頃にタイマーにより、自動洗浄されます。

計測方法 その2

当社ロガーでの現地計測

当社ロガーを用いると、このセンサーの一部機能をロガーに代行させることが可能なため、センサーがタイマー無しの安価なタイプにになります。

当社ロガーで計測した場合の特長
雨量接点から最適なpH,EC値をサンプリング
自動洗浄時刻の制御および、純粋のpH値測定(キャリブレーション値の保存)
全体の電源制御により無電源地域での酸性雨計測が可能に。
他のセンサーも同時計測(気象、水文情報)
通信機器を接続するとテレメータ化が可能

計測方法 その3

テレメータ

一般電話はもちろんのこと、携帯電話や、FOMA網を使用して通信が可能です。電源もソーラ電源で可能なので、機器の設置さえできれば特別な手配をすることなく、モニターリングが可能になります。

以下のソフトを用いると、電話だけでなく、LAN経由のデータ回収も簡単にセットアップできます。

内部の状況

実際の製品は写真と異なる場合があります。

開発
特許第4461247号
京都電子工業(株)
(財)日本気象協会

販売
クリマテック(株)